【生後1ヵ月】赤ちゃんの成長と特徴

1.身長や体重は?1ヵ月の赤ちゃんの様子

 生後1カ月の赤ちゃんのおおよその身長と体重

身長体重
50.9cm〜59.6cm3530g〜5960g
50.0cm〜58.4cm3390g〜5540g


 生後1カ月になると体重が生まれたときよりも1〜2kgも増えて、ふっくらしてきます。「新生児」ではなくなり、おっぱいやミルクの飲み方、体温調節などもうまくできるようになってきます。まだまだ起きている時間よりも寝ている時間のほうが長いですが、頭の向きを少し自分で動かせるようになり、近くにあるはっきりした色味のものを見るようになります。この時期は視力も少しずつ発達し、30、40㎝ぐらいまでならじっと見つめ 、焦点も合うようになります。 授乳や抱っこの時には赤ちゃんの顔を見てあげましょう。

 また、ギュッと握っていたこぶしが少し開くようになり、 手足をバタバタ動かすようになります。「あー」「うー」などの声を出すようにもなります。これは言葉の始まり。赤ちゃんと接する時は「おむつ換えようね」「抱っこするよ」など行動を言葉にして積極的に話しかけてあげると良いですよ。

2.夜泣きが辛い! 泣きやまない原因は?

 昼間はぐっすり眠っているのに夜になると泣いてばかりでなかなか寝てくれない!お母さんも睡眠不足になってしまい、とても辛いですよね。夜泣きの原因の一つは、お腹の中から出てきたばかりで、まだ昼と夜の区別がついていないためです。また、夜になると不安になり眠れなくなる子もいます。

 赤ちゃんがリズムを整えられるように昼間は寝ていても起こしてしっかり2、3時間おきに授乳し、話しかけたりスキンシップをとりましょう。また、日光浴をしたり昼間は部屋を明るくし、夜は暗くするなどして工夫してみましょう。

夜寝かしつけるときには、お雛巻きをしてみる。おくるみでお腹の中にいるときの状態を再現してあげることで赤ちゃんは安心します。おしゃぶりで寝る子も。

 何をしても泣き止まない!そんな時は 、別室で一息ついてから赤ちゃんに接してみるのも良いかもしれませんね。 お母さんは数時間おきの授乳でまとまった睡眠がとれなかったり、産後ホルモンの関係でイライラしやすくなったりしています。赤ちゃんが泣いているとお母さんも不安になりますが、体力的にも精神的にも辛い時期なので無理をせず、泣き止まない時もあると割り切ってしまうのも必要かもしれません。

3. 泣きやまないのは母乳が足りてないから?ミルクを足すかどうかのポイトは?

 吸う力が強くなり一度に飲める量が増えてくると、授乳間隔があき、母乳不足が心配になるかもしれません。特に母乳で育てているママは不安になってミルクを足しがちです。そんな時は、体重の増え方、機嫌やおしっこの回数、うんちなど、全身の状態を確認して、機嫌がよく、おしっこも多く出ていて、体重が少しずつ増えているのなら、大丈夫。心配なら生活リズム(授乳、ねんね、うんちの時間や回数)をメモして、1カ月健診のときに医師に相談してみるといいかも。

4.夜はいつからまとまった睡眠になる?

 この時期の赤ちゃんは、睡眠や授乳のリズムが少しずつできてきますが、昼夜の区別はまだつきません。起きている時間が長くなってきて、 昼夜逆転になることもあります。また、まとまった睡眠がとれるようになる時期は赤ちゃんによってそれぞれですが、生後3カ月頃には夜泣きしなくなる子もいれば1歳頃まで夜泣きがある子もいます。

5.赤ちゃんとのコミュニケーション

 新生児のころは生理的な「新生児微笑」でしたが、1ヵ月になると、ときどき喜んで笑ったような顔をしてくれることも。赤ちゃんが 「あー」と声を出したらママも返事をしてみましょう。言葉を発する練習になりますし、応えてくれる人がいることが赤ちゃんに伝わります。
 そして、生後1カ月頃になると外気浴や大人といっしょのお風呂も始められますね。

6.乳児湿疹が出てくる子も

 乳児湿疹には、乳児脂漏性湿疹やおむつかぶれ、あせも、アトピー性皮膚炎などがあります。赤ちゃんは大人より皮膚が薄いため、バリア機能が弱く、とってもデリケートです大人の肌は弱酸性で菌の繁殖を防げますが、赤ちゃんの肌は中世に近いため細菌が繁殖しやすいので湿疹になりやすいです。乾燥による湿疹の時にはクリームなどをお風呂上りに塗って乾燥から守るように保湿すると良いです。ひどく気になる場合は医師に相談しましょう。